リンダさんは41歳の秘書で、2人の子供を持つ主婦でもあります。
彼女は子供との時間をもっととりたいので、仕事をやめたいと思っていますが、経済的な状況から、そうすることはできません。
彼女は、仕事と家族のために懸命に働いています。
夫や子供を喜ばせるために彼らの話をじっくり聴き、職場でも上司や同僚を満足させるためにわざわざ時間をとることもよくあります。
彼女の人生哲学は、自分が関わる人々を喜ばせるために、最善をつくし、さらに努力を重ねることです。
不運なことに、3〜4ヶ月前に彼女は偏頭痛を経験するようになり、医師の投薬を受けても、常にひどい頭痛で苦しんでいました。
そして、彼女は自分がもっと頑張れないことに罪の意識を感じていました。
医師からさまざまな検査を受けましたが、特に大きな問題は発見されませんでした。
彼女は、他人を喜ばせたり満足させられないことに対して、生まれて初めて、自分を価値のない人間だと感じています。
私が彼女に初めて会ったとき、彼女は惨めな様子で、実際の年齢よりも老けて見えました。
彼女が自分自身を大切に思っておらず、自分自身に価値を見出していないのは一目瞭然でした。
何かにワクワクすることもなく、特に趣味も持っていませんでした。
私との面接の間も、彼女が微笑んだり笑ったりすることはありませんでした。
もう3年以上も彼女は休暇をとっていませんでした。
私は彼女に尋ねました。
「これから12ヶ月間で、あなたは何をしたいと思っていますか?」彼女は言いました。
「今私たちに、何かをする余裕はありません」。私は再び尋ねました。
「何かしようという計画はお持ちではないのですか?」彼女は言いました。
「この問題がなくならない限り、私は何かすることなどできないと思います」。
彼女は、今自分が受けている医療に対しても満足してはいませんでした。
私が他の質問をしても、彼女の答えは全て否定的なものでした。
彼女は、私のレイキの友人を通じて私を紹介されたのですが、私は、恐る恐る彼女に彼女自身を愛していますか、と尋ねてみました。
彼女はビックリした様子でしたが、その答えは明らかに「ノー」でした。
彼女は、時には、自分の性格に憎しみを感じることがあると言いました。
「それだったら、他の人に良くすることなどできないでしょう?」彼女は次のように答えました。
「こうするしか、自分自身を満足させる方法はないのです」。
私たちの内側には、自分自身や他人をどのように愛したらよいかを教えてくれる、見えない人が存在しています。
私たちは、与えるべきものを何ももっていなければ、他人に何かを与えることはできないのです。
私たちは、このことに気づかないことがあります。
私たちは、他人が私たちについて何を言おうと、自分自身が幸せでなければいけません。
私たちの幸せは、他人の発言や意見に左右されるべきではありません。
物事が思うように行かないときでも、私たちは心の内側に平安を保つことができます。
最近私の友人が私に手紙をよこし、その中で彼女は、ちょうどアレルギーの季節で不愉快な思いはしているけれども、毎日多くのことを成し遂げ、学ぶことができてとても感謝の気持ちで一杯だ、と言ってきました。
彼女はレイキ・マスターとしての経験によって、常に感謝の気持ちを大切にすることで本当の幸福を心の内側に確立しているのです。
皆さんも、どうか、あなたの内側深いところにあるあなたご自身を愛し、毎日与えられているものに感謝の気持ちを抱くようにしてください。
心の内側に微笑みや笑いを絶やさないことで、あなたの精神やオーラは輝きを増し、そのことによって、助けを必要とする人々をあなたにひきつけ、あなたはその人たちに、智慧の導きによって最善なものを与えることができるのです。
どうぞ、あなたご自身を大切にし、愛してください。このことは、他の誰にも代わりにできることではないのですから。
ご自身の内なる幸福のために、どうぞ特別な時間をとってください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ドクター クニオ・ミヤザワ (宮沢邦夫)
*今週のハワイのことば*
Hana(ハナ)Work 仕事
※原文はレイキヒーリングPCサイトにて公開しています。
URLをPCアドレスにメールする